ピアサポーター養成講座報告(鹿児島市)2015.11.4

平成27年11月4日(水)鹿児島県鹿児島市勤労交流センター(鹿児島中央駅前)にて、ふたごちゃん・みつごちゃんママのピアサポーター養成講座が開催されました。
IMG_6396この講座は「多胎家庭の孤立予防のための連携型支援事業」であり、今回はふじケ丘保育園・子育て支援センター・はらっぱのご協力のもと行われました。
参加メンバーは、3歳~6歳のふたごのお子さんを持つ保護者の方々で、鹿児島県内から13名が集まりました。

 

最初にJAMBA理事でぎふ多胎ネット理事長の糸井川誠子さんから、ピアサポートの事業説明を受け、参加者全員で簡単な自己紹介を行った後、岐阜県立看護大学教授服部律子先生による「多胎の妊娠・出産・育児の基礎知識」の講義を受けました。

IMG_6401多胎妊娠、出産の現状として、多胎妊娠は異常妊娠であること、卵生によるリスクの違いや病院選び、単胎と多胎妊娠の経過の違い等を鹿児島の周産期医療体制も付け加えながら説明されました。

また、多胎妊娠は本当に必要な情報が得にくくネットの情報に惑わされがちであること、専門職によるサポートと多胎妊娠・出産の経験者とが連携し、妊娠中からの切れ目ない支援体制を確立することで、新米多胎児保護者の育児不安が軽減され、地域から孤立することを防ぐことができると力説され、涙ぐむ参加者もいました。

 

楽しいランチタイム交流会の後は、糸井川さんによるピアサポートのスキル、傾聴訓練を2人1組のワーク形式で行いました。
IMG_6405多胎のピアサポートとは、同じように育児不安、寝不足、イライラ、ドタバタの経験がある人が相手の状況をよく分かった上で、気持ちを受容、傾聴、共感することで、相談者が自然と元気を取り戻すのをお手伝いするシステムです。

ピアサポートは育児指導ではなく、耳を傾け、目を見ながら、相手の話を聴くこと、気持ちを受け止めること。具体的には繰り返し、話をまとめる、質問する、言い換え、代弁等技術が必要になります。また、否定、横取り、同情、評価、押し付け、不安をあおる等やってはいけないこともあります。
よい例、悪い例、両方を示してもらったことで、参加者は笑ったり、傷ついたり、うなずいたりしながら、実践に活かせるテクニックを知ることができました。
受容、傾聴、共感は簡単なようでとても難しいスキルです。
ピア(同じ立場の仲間)として、寄り添うこと、感情を移入しすぎないこと、1人で背負い込まないこと、必要があれば専門機関に繋ぐこと、守秘義務、報告義務等、気を付けるべきポイントも教わりました。

最後に参加者全員で、今度鹿児島でどんなことをやってみたいかと出し合いました。
多胎育児に必要な情報を載せた冊子の作成や検診サポート、ホームページや名刺型カードでの情報の発信等、具体例が次々にでてきました。

今回の研修では、乳児期の過酷な多胎育児を経験した参加者が、次に多胎の親になる人に対して、自分の経験を活かして何かやってみたいというエネルギーと笑顔に満ち溢れていた姿が印象的でした。
ツインズウィーク(多胎人権週間)に一歩前進した鹿児島多胎ネットへの応援メッセージになったことでしょう。

by 村井麻木:JAMBA理事