ふたごのほめ方・叱り方

ふたごの親御さんからよく質問されることの一つに、<ほめ方>があります。たとえばふたごの片一方が運動会で1番になり、もう一方があまり振るわなかった場合、1番になった子をほめたらいいのか、もう一方を気遣ってほめない方がいいのか、といった質問です。

みなさん、どうでしょうか?もし、ふたごの片一方が何か悪いことをしたら、すぐにその場で叱りませんか?叱るでしょう。
当然です。何かいけないことをしたら、その場で叱ることが大切です。しっかりとそのことを認識させるためです。だったら、ほめる時も同じで良いのではないでしょうか?すぐに叱るように、すぐにほめる!片一方に変に気を遣うより、その場で素直に「おめでとう、がんばったね」と自然にほめてはいかがでしょうか。実は、ふたごの本人たちは、変に気を遣われる方がよっぽど嫌なのです。もちろん、ちょっと悔しいけど、もう一人がほめられるのも嬉しいものなのです。ですから、その場ですぐにほめると、二人ともむしろすっきりして、気持ちも楽になるし、共に喜び合うことができます。ほめながら、家族みんなでその嬉しさを共有できます。

ふたごの育児の中で、ふたご自身が嫌なことに「比べられる」というのがあります。多胎児と単胎児を比べるのも条件が違いますからあまりしない方が良いですし、ふたご同志を比べるのも、ふたりがいるところでは避けた方がいいと思います。特に、叱るときに、「○○ちゃんはちゃんとしているのに、△△ちゃんは何でできないの」と比べられることほど嫌なことはありません。片一方が何かいけないことをした時には、純粋にその子のその行為を叱ればよいのであって、もう一人は関係ないのです。いけないことをした子にしっかりと向き合って、その子をしかるとふたご本人も納得します。ふたごもほめられたり、叱られたりしながら、段々と成長していきます。ふたごたちの成長が楽しみですね。

JAMBA初代代表 志村恵(自分が一卵性双生児)