三つ子の次男が亡くなった愛知県豊田市の事件の判決について

報道やネット情報によってご存知の方も多いと思いますが、名古屋地方裁判所岡崎支部は、2019年3月15日、三つ子の二男に対する傷害致死事件に関し、被告人の母親に対して、懲役3年6月の実刑判決を言い渡しました。

名古屋地方裁判所岡崎支部は「うつ病になる中、負担が大きい三つ子の育児を懸命に行ったことに同情はできる」と多胎育児の過酷さを一部認めながらも、行政などの「対応において、量刑上非難の程度を軽減できるような事情があったとは認められない」との判断を下しています。しかし私たち(一般社団法人日本多胎支援協会理事会)は、母親が追い込まれた多胎育児の過酷さとそれを支援すべき制度や社会資源等を、今回の判決が正しく評価しているとは受け止められません。

わたしたちは、一児死亡の事実は重く受け止めており、命と人権を軽んじているわけではありません。しかし、これまでの多胎育児家庭の体験や様々な支援活動、及び報道内容等と理事による裁判の傍聴から得た状況情報に基づけば、今回の不幸な傷害致死事件の背景には、厳しい条件のもとでの過酷な多胎育児があったことは明白であり、責任を母親個人にのみ帰するような今回の判決には問題があると考えます。同様の事件を予防するためにも、また幼い子の死をむだにしないためにも、裁判所に嘆願書を提出するべく、3月24日より筆記による署名活動を始めます。

署名活動の詳細については、後日に改めてお知らせいたします。どうぞご協力の程、お願い申し上げます。

 

一般社団法人 日本多胎支援協会理事会