「切れ目のない多胎児家庭の支援をめざして~多胎出産の聖地・鹿児島から全国へ~」
毎年6月に総会と共に開催される「全国研修会」を、今年度は「全国フォーラム」と名称変更し、鹿児島県鹿児島市で開催します。
ご存知の方も多いと思いますが、鹿児島市立病院では、1976年(昭和51年)1月31日に山下家の五つ子ちゃん(在胎週数38週で、9分間で経腟分娩)、1980年(昭和55年)3月10日に上木家の五つ子ちゃん(在胎週数34週と6日で、自然破水して帝王切開)が生まれています。
「五人そろって育った五つ子の第一例目も第二例目も鹿児島市立病院で達成し得たことは、病院にとって幸運な巡りあわせだと感じた」と、故・武弘道先生(1993年~2001年鹿児島市立病院長)は著書『ふたごの話、五つ子の秘密』(1998年・講談社刊)で述べています。
当時まだ手探りだった多胎の妊娠・分娩の管理や未熟児医療のこの貴重な経験は、関わった医師たちによって全国各地に引き継がれていくのです。その意味で鹿児島市立病院は、「多胎の聖地」と言っても過言ではありません。
そしてこのたびこの鹿児島市立病院を会場として全国フォーラムを開催することになったことは、日本多胎支援協会にとってもたいへん光栄なことです。
またそれだけでなく、このフォーラムは先駆的な意味合いがあります。
2014年に鹿児島市内の多胎児サークルメンバーがあつまって「かごしま多胎ネット」を設立しましたが、これには市内の保健センターと「子育て支援センターはらっぱ」、「地域子育て支援拠点なかまっち」のスタッフが、多胎児サークルを長きに渡ってしっかりとサポートしてきたという背景があります。
そしてかごしま多胎ネットのメンバーは、今後医療ともつながっていきたいと考えており、このような地域連携は多胎支援のひとつのモデルともいえるでしょう。
お近くの方は、どうぞぜひご参加ください。お待ちしています。
日 時 2016年6月26日(日)10:00~12:30
会 場 鹿児島市立病院 多目的ホール(鹿児島市上荒田町37-1)
対 象 多胎児家庭の支援に関心がある医療専門職、子育て支援者、多胎育児の当事者など200名
詳しくはこちらをどうぞ → https://jambanews.web.fc2.com/2016kagoshimazenkokuforum.pdf
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