平成28年11月30日(水)久留米市子育て交流プラザくるるんにて、ふたごちゃん・みつごちゃんママのピアサポーター養成講座が開催されました。
今回、久留米市多胎サークル「ツインズクラブ」の保護者15名、佐賀市の多胎サークル「グリンピース」の保護者5名、久留米市保健所より、保健師2名が参加されました。
最初にJAMBA理事で、ぎふ多胎ネット理事長糸井川誠子さんより、ピアサポートの事業説明の後、湘南医療大学 佐藤喜美子先生より「多胎妊娠・出産の基礎知識」について講義を受けました。
2008年4月以降移植杯は単一になったものの、多胎出産は母親100人に1人の割合でまだまだ多いこと、卵性・膜性を知ることにより、胎児・母体に生じやすいリスクと、そのために妊娠初期から気をつけなければならないことなど、妊娠経過に沿って多胎妊娠ならではの注意事項や、準備について詳しく説明されました。
多胎児育児支援は、妊娠期から出産・育児期にわたって、継続した支援が必要であり、医療者とピアサポーターの連携を取ることで、育児不安、ストレス、地域からの孤立、虐待など様々な悩み、事故を防ぐ事ができると感じました。
ランチタイム後は、糸井川誠子さんより、ピアサポーターの役割について、その中でも重要なスキル「傾聴」演習を二人一組で行いました。
ピアサポートは、多胎育児をしてきた者同士が気持ちの共有、受容、傾聴を通して相談者に寄り添い、本来の自分を取り戻せるようにお手伝いするシステムです。参加者全員が、それぞれ真剣に相手の話に耳を傾け、傾聴のスキルである、ことばの繰り返し、話をまとめる、質問をする、言い換え、代弁を学びました。私に出来るかしら?と不安もありましたが、完璧でなくていい、ダメダメでいい。大丈夫だよと寄り添える仲間になって欲しいとの講師の言葉に救われる思いでした。
最後に、久留米市、佐賀市に分かれて、今後どんな事をやってみたいかを出し合いました。
行政面では、妊婦検診無料券を増やしてほしい、検診サポート、医療面では、妊婦だけでなく夫、家族を含めたプレママ教室の実施、病院・家庭訪問、早い時期から、サークルとつなげていくためには?など具体的にたくさん出てきました。
今回の講座で、多胎妊娠、育児の経験を次に多胎の親になる人たちへ、自分の体験を活かし絆いでいきたいと、熱いパワーを参加者全員から感じました。
チラシ → 久留米講座のチラシ
(藤永瑞穂:ツインズクラブスタッフ)