2021/03/28北九州の助産師対象にピアサポート支援講座を開催

一般社団法人日本多胎支援協会は3月26日、ピアサポート支援講座をオンラインで開催しました。参加者は北九州市にあるエンゼル病院の助産師3名で、休憩を挟んで6時間と長時間にもかかわらず、熱心に受講してくださいました。
 
この講座は、ピアサポート支援に関する17項目の講義内容を、参加団体・参加対象者・受講後の支援の方向・団体のご希望に応じてカスタマイズし、実施します。今回は病院内で開催している多胎サロンに集まっている多胎育児者の方々と連携して何か支援を始めるための参考にしたい、というご希望でした。助産師が軸になってピアサポート支援を進めていくのに必要な10講義をカスタマイズして行いました。
 
午前は太田理事から「多胎支援の社会的意義」「ピアサポートの定義」「多胎妊娠・出産の基礎知識」「多胎育児の時期別の課題」「多職種連携の必要性と効果」「専門職とピアの役割分担」についてお話ししました。午後は糸井川理事より「多胎家庭の課題を解決する支援策例」「多胎家庭の理解とピアサポート活動の際の傾聴体験」について、松本理事から「ピアサポサポーター集団のマネジメントと運用」「ピアサポサポーターの育成方法、研修」「ピアサポートにかかるルールと事務処理」についてお伝えしました。
 
最後の質疑応答の後、「これからまずどんなことをしたいか、何から始めるか、そのためにはどこに声をかけるか」など、今後の方向性について一緒に考えました。太田理事が杏林大学(東京)で開いている多胎ファミリー教室の事例を紹介すると、「病院でプレパパママ教室を開催する」というイメージができたようでした。
 
受講者からは「今後の方向が見えてきた」「ピアサポートがどんなものか具体的にイメージが湧いた」「事務的なことも含めて何をしなければならないか、よくわかった」「多胎サークルや保健師さんと連携できるよう考えていきたい」などの感想をいただきました。
 
北九州市でも、多胎支援が広がりそうです。