統計から見る多胎妊娠と出産年齢

母親の年齢が高くなれば、多胎出産の割合は上昇すると言われています。1995-2017年の人口動態統計によれば、年齢階層別の複産出生率(全ての多胎の種類別での出生割合)は以下のようになります。

※出生率は多胎児の出生人数を用いており、母体数(分娩件数)で計算した分娩率とは異なります。多胎出生数の多くは双子なので、出生率を2で割れば大体の分娩率(母体数の割合)が分かります。

これは日本に限ったことではなく、欧米においても同様です。

仏英米の年齢階層別の多胎児の出生数(出産1000に対する多胎児の人数)をまとめた、2019年の報告を参照すると、以下のようになっています(Gilles Pison, Christiaan Monden, Jeroen Smits (2019, MAR)の図3より引用)。

FIGURE 3 Trends in twinning rates by age group: France (1901–2011), England and Wales (1938–2011), United States (1949–2011)
(年齢階層別の双子率の経時変化:フランス(1901-2011)・イングランド&ウェールズ(1938–2011)・合衆国 (1949–2011)、本文635ページより引用)

以上のように、出産年齢と多胎出産人数には関係があることが統計からも確認できます。