9月21日(日)に福井県敦賀市立看護大学にて、第15回全国フォーラム「福井でつなげよう ふたご・みつご支援の輪」を開催しました。
会場には全国から約120名(多胎育児当事者、看護大生、子育て支援関係者、行政関係者など)の方にお集まりいただきました。
福井県健康福祉部の宮下裕文部長、米澤光治敦賀市長によるご挨拶で開会し、
まずは、
こども家庭庁 岡野美帆 主査より
最新の「こども施策の動向と多胎家庭への支援」についてご説明いただきました。
岐阜協立大学看護学部 緒方京 教授(当協会理事)からは
分娩割合が増加傾向にある多胎家庭の実情と「伴走型支援に求められること」について講演いたしました。不妊治療・晩産化に伴うハイリスク化、心身の負担増加、産後のメンタル不安定さ、多胎育児特有の困難(交互泣き、睡眠不足など)をデータに基づき整理した上で、多職種連携による切れ目のない支援の必要性を訴え、参加者からは共感のすすり泣きが聞かれるほどでした。
当事者体験談としては
現在中学2年生の双子を含む4児の母である奥村嘉さんより、上の子がいる中での多胎妊娠、ふたごが揃うまでの大変な育児を経て、「かごの鳥」のような日々を送っていたと語りました。奥村さんはこの経験を糧に、同じ思いの仲間と支援団体を設立し、同日「福井多胎ネット」が立ち上がりました。
このフォーラムは、敦賀市のNPO法人子育てサポートセンター「きらきらくらぶ」の協力と、公益財団法人SBI子ども希望財団の助成により開催されました。
来年度は沖縄県で開催予定です。


