多胎家庭にとっては妊娠期からの支援が大切だと言われています。
そこで、昨年度から医療機関と連携した支援のあり方を模索してきましたが、今年度からは妊娠期のファミリー教室を全国に拡げることを目指して「ファミリー教室チーム」を結成し、準備を進めてきました。
このファミリー教室は多胎妊婦家族を対象としたもので、単胎と多胎妊娠、出産、育児の違いを学んだり、地域の先輩多胎家族と繋がったりすることで日本中どこでも安全・安心の多胎出産、育児となることをねらいとしたものです。
こうした教室は既に杏林大学やぎふ多胎ネットで開催されており、その経験や知恵を合わせてチームでプログラムなどを作成しています。
様々な地域で教室を開催するためには、教室そのもののプログラムも必要ですが、教室を運営していくスタッフの存在も欠かせません。
そこで、2014年8月には、ぎふ多胎ネットに協力してもらい、教室開催を担うスタッフ養成講座を試行しました。
現在、ファミリー教室チームでは、この「スタッフ養成講座」と「妊娠期の多胎ファミリー教室」のふたつのプログラムやテキスト作成に努力しています。
2015年度は2か所ぐらいで、この講座と教室を開催できるよう、今年度中の完成を目指しています。
将来的には毎年、数か所でこれを繰り返し、やがて日本中で「妊娠期の多胎ファミリー教室」が開催され、「日本中どこででも安心して多胎児を産み育てられる社会」の実現を目指したいと思います。
(糸井川誠子:JAMBA理事)