私は23歳の男2人女1人のみつごの母です。ふたごも珍しがられますが、みつごとなると「初めて見た!本当にいるんだ!」とまるで珍獣のように言われることも少なくありません。
でも、当人たちにとっては、みつごである事が当たり前のこと。小学校低学年の頃、「みつごって、どんな気分?」と聞かれた時、3人とも揃って怪訝な顔をして「普通!」と答えたのには笑いました。娘などは最近「私、もし結婚して生まれた子どもが単胎だったら、どうしよう。育て方がわからない」と言っています。彼女にとっては多胎であることが普通なのです。
親への気持ちも、これと同じことが言えるようです。
多胎のママから「愛情が半分と思っていないか」という心配の声もよく聞きますが、息子たちに聞いてみると「意味わからん」だそうで、心配する必要はなさそうです。それについて娘が高校生の時に多胎サークルの広報紙に書いたものがありますので、最後にご紹介しておきます。
「小さいふたごちゃんを持つママに贈る言葉」
小さいふたごちゃんを持つママが「愛情が半分になっていると子どもが感じてしまっていないか」「手が足りなくて、やってやれないことばかりだった」とか思ってしまっているという話をよく聞きます。でも、それは親だから、私たち子どもを大事に思ってくれているから、そう思えてしまうんだと思います。だから、そう思ってくれる、そのことそのものに子どもである私本人としては充分すぎるほど愛情を感じています。そんなことで不安になる必要は全くありません。
子どもは意外と、親を見ているはずです。大変な思いで自分たちを育ててくれている、自分たちのことを常に思っていてくれていることを子どもはちゃんと気付いています。そんな親を見て、私たち子どもは大切なことをたくさん学んでいけます。
双子や三つ子は、すべての人が経験できるわけではない事をたくさん経験できます。同じ歳のきょうだいがいることは、すごく楽しい、面白いことです。子どもはみんな、多胎児に生まれてよかった、こんな面白い相方と一緒に生まれてきてよかったと思うはずです。私は我が家の頼りないふたりの男の子が大好きだから。
by JAMBA理事&三つ子の母