協会のご案内
設立趣旨
ふたご・みつごなどの多胎児を妊娠・出産・育児する家庭は、極めて厳しい状況に追い込まれています。
多胎児の妊娠・出産は、単胎と比べてさまざまな点でリスクが高い上、同じ年齢の複数児を同時に育てるという困難さがあります。
また、多胎に必要なケアや指導、あるいは情報やサポートが与えられていない場合は、虐待等の深刻な事態に陥るケースもあります。
こうした多胎をとりまく状況を改善し、地域社会の福祉の向上に寄与することを目的として、平成22年2月22日(2が5つ連なる日=ツインズデー)に、当事者・専門職・研究者が理事となって発足したのが「一般社団法人日本多胎支援協会(Japan Multiple Births Association)」です。
なお、略称は2020年6月27日より”JpMBA”を使用しています。

当協会はあらゆる政党や宗教団体等とは一切関係ない、中立的な団体です。
沿革&私たちの活動の記録
(2025/3/1更新)
2010年 | (平成22年)2月22日 設立 |
2011年 | 独立行政法人福祉医療機構助成全国的・広域的ネットワーク活動支援事業 |
「虐待防止のための連携型多胎支援事業」 | |
2012年 | キリン福祉財団助成事業 |
「つながろう!ふたご・みつごを、安心して地域で産み育てるために」 | |
こども未来財団「子育て支援者向け研修事業<小規模研修会>」助成 | |
「多胎育児家庭孤立予防のための子育て支援者スキルアップ研修」 | |
2013年~2014年 | キリン福祉財団計画助成事業「多胎家庭の虐待予防のための連携型支援事業」 |
2015年~2017年 | キリン福祉財団計画助成事業「多胎家庭の孤立予防のための連携型支援推進事業」 |
2017年 | 平成29年度子ども・子育て支援推進調査研究事業 |
「多胎育児家庭の虐待リスクと家庭訪問型支援の効果等に関する調査研究事業」 | |
2018年~2021年 | キリン福祉財団計画助成事業 |
「どこでも安心して多胎児を産み育てられる環境づくりのためのステップアップ事業」 | |
2019年 | 7月27日 助産師研修会「多胎妊産婦を支える助産師の役割」開催 |
2020年 | 独立行政法人福祉医療機構社会福祉振興助成事業(WAM事業) |
「明日から使える!多胎育児家庭支援」事業 | |
6月 ロゴマークを改訂 | |
9月4日 「日本多胎支援協会」を商標登録 | |
略称を「JAMBA」から「JpMBA」に変更。呼称は「ジャンバ」を継続。 | |
9月5日 「産前・産後サポート事業 活用推進講座」をオンライン開催(参加約500名) | |
2021年 | 7月 第2回「産前・産後サポート事業 活用推進講座」をオンデマンド講座開催 (参加約900名) |
2022年 | 4月~ 公益財団法人SBI子ども希望財団助成事業 |
「第12回全国フォーラム」「専門職向けの多胎支援マニュアルの作成・普及」 | |
9月 第3回「産前・産後サポート事業 活用推進講座」をオンデマンド講座開催 (申込数 457 件 視聴予定人数 923 名 動画再生回数 891回) |
|
2024年 | 2月 第4回「産前・産後サポート事業 活用推進講座」をオンデマンド講座開催 (申込数 456 件 視聴予定人数 1097名 動画再生回数 715回) |
11月 翔泳社「『ふたご・みつごの安心! 妊娠・出産・子育てブック』発行 | |
2025年 | 2月 第14回全国フォーラムアーカイブ配信 |
全国フォーラム(全国研修会)の記録 (講師等敬称略)
(2025/3/1更新)
事業目的
多胎育児家庭は、妊娠期から外出困難・情報不足となり、孤立しやすい家庭だと言われている。また出産後も母体の回復の遅れに加え、2人以上の乳児の世話による過酷な育児で疲労し、外出も困難となり、社会的孤立・育児困難に陥りやすい家庭である。このため、多胎家庭では単胎家庭に比べて、虐待死の発生頻度が2.5~4倍高まると言われているが、多胎家庭に関わる医療専門職や行政にも、こうした現状はあまり知られていない。
多胎家庭の現状が理解され、地域の多胎支援ネットワークを含む多職種連携やそれぞれの立場でできる多胎支援について考え、各地で多胎支援事業が推進されることを目的に、フォーラムを開催する。
開催記録
第1回 「多胎育児家庭の孤立を防ぐ」
- 日時: 2010年5月23日(日) 13:30~16:00
- 場所: 品川健康センター 3F会議室 (東京都品川区)
内容:
- 講演 「多胎育児家庭の孤立を防ぐ」
講師:宮島 清 (日本社会事業大学専門職大学院准教授) - パネルディスカッション
コーディネーター
代表理事 志村 恵
パネリスト
①宮島 清(講師)
②服部 律子(岐阜県立看護大学・ぎふ多胎ネット・当協会理事)
「多胎育児支援のピアポートとは」
③糸井川誠子(ぎふ多胎ネット・当協会理事)
「ぎふ多胎ネットのピアサポート活動」
まとめ
- 顧問 加藤 則子 (国立保健医療科学院・当協会顧問)
第2回 「発達障害のある子どもへの理解と、多胎育児家庭での養育」
- 日時:2011年6月19日(日)14:00~16:00
- 場所:社会福祉法人恩賜財団母子愛育会 日本子ども家庭総合研究所 大会議室(東京都港区)
内容:
- 講演「発達障害のある子どもへの理解と、多胎育児家庭での養育」
講師 平岩幹男( 医学博士・小児科専門医・小児神経専門医・Rabbit Developmental Research代表・当協会顧問)
第3回 「虐待予防シンポジウム つながろう!ふたご・みつごを安心して地域で産み育てるために」
- 日時:2012年6月24日(日)10:30~12:30
- 場所:神戸市男女共同参画センター「あすてっぷKOBE」2F セミナー室1・2 (兵庫県神戸市)
内容:
- 講演「ふたご虐待裁判から考える~弁護士として、同じ双子の母として~」
講師:間宮静香(弁護士)
第4回「つながろう!ふたご・みつごを安心して地域で産み育てるために ~周産期医療施設の取り組みから学ぶ、考える~」
- 日時:2013年6月23日(日) 研修会13:30~15:30 茶話会15:30~17:00
- 場所:石川県政記念しいのき迎賓館 セミナールームB (石川県金沢市)
内容:
- 講演「多胎児の妊娠・出産・子育て~妊娠期からの切れ目のない支援~」
- 講師:佐藤拓代(医師 大阪府立母子保健総合医療センター企画調査部長)
第5回 「つながろう!ふたご・みつごを安心して地域で産み育てるために」
- 日時: 2014年6月22日(日) 10:00~12:30 受付9:30~
- 場所: 北九州市西八幡生涯学習総合センター 大会議室 (福岡県北九州市)
内容:
- 講演Ⅰ 「多胎家庭支援のポイント」
講師:大岸弘子 (元尼崎市保健師・当協会理事) - 講演Ⅱ 「地域ネットワークによる切れ目のない支援」
講師:糸井川誠子(NPO法人ぎふ多胎ネット理事長・当協会理事)
第6回 「子ども・子育て支援新制度がひらく地域子育て支援拠点、利用者支援の可能性 ――多胎育児家庭のニーズを例に―― 」
- 日時:2015年6月28日(日)13:30~16:00(受付開始13:00)
- 場所:埼玉会館 7階会議室くすのき (埼玉県さいたま市)
内容:
- 講演「子ども・子育て支援制度がひらく地域子育て支援拠点、利用者支援の可能性」
講師:柏女霊峰(淑徳大学教授・内閣府子ども・子育て会議委員) - 事例報告
①布施晴美(十文字学女子大学教授・日本多胎支援協会理事)
「多胎育児家庭の現状とニーズ」
②森田圭子(NPO法人わこう子育てネットワーク代表)
「さまざまな支援の実践を通して考える多胎育児家庭への支援」
第7回 「切れ目のない多胎児家庭の支援をめざして ~多胎出産の聖地・鹿児島から全国へ~」
- 日時:2016年6月26日(日)10:00~12:30
- 場所:鹿児島市立病院 多目的ホール (鹿児島県鹿児島市)
内容:
- 基調講演 「多胎児家庭への支援はなぜ必要か」
講師:大木秀一(石川県立看護大学・日本多胎支援協会理事) - パネルディスカッション「切れ目のない支援の実現のために」
- パネリスト
①上塘正人(鹿児島市立病院産婦人科部長)「鹿児島市立中央病院での多胎出産」
②尾堂良子(鹿児島市東部保健センター地域保健係)
「鹿児島市での多胎児家庭の支援の実際」
③松下利衣(社会福祉法人川上福祉会くすの子保育園副園長)
「多胎児サークルを支えて」
④西森智子氏(かごしま多胎ネット代表)「ふたごを育てて思うこと」
第8回「今、多胎支援が必要な理由は? ~孤立しやすい子育てを浜松から考える~」
- 日時:2017年6月18日(日) 10:00~12:30
- 場所:可美公園総合センター ホール (静岡県浜松市)
内容:
- 講演Ⅰ「ふたご虐待裁判から考える~弁護士として、同じ双子の母として~」
講師:間宮静香(弁護士) - 講演Ⅱ「地域ネットワークでつなぐ多胎家庭への支援」
講師:服部律子氏 岐阜県立看護大学育成期看護領域教授/日本多胎支援協会
第9回「今、多胎支援が必要な理由は?~多胎家庭の現状と支援~」
- 日時:2018年6月10日(日) 10:15~12:30
- 場所:旭川市子ども総合相談センター 研修・会議室2 (北海道旭川市)
内容:
- 行政説明
國松弘平氏(厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課虐待防止対策推進室室長補佐) - 講演 「多胎家庭の現状と支援~平成29年度厚生労働省調査より~
布施晴美 (十文字学園女子大学教授/日本多胎支援協会代表理事) - インタビュー 「私たちのふたご育て」 ふたご育児中のパパとママ
第10回「今、多胎支援が必要な理由は?~知ってほしい!多胎育児の過酷な現状を~」
- 日時:2019年6月30日(日) 10:00〜12:30
- 場所:メートプラザ佐賀 多目的ホール(佐賀市兵庫北3丁目8番40号)
内容:
- 行政説明
國松弘平氏(厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課虐待防止対策推進室室長補佐) - 講演 「多胎児虐待裁判から〜弁護士としてふたごの母として」
間宮静香氏 (弁護士) - 講演「多胎支援の必要性とそれぞれの立場に求められる支援」
服部律子 (岐阜県立看護大学教授/日本多胎支援協会理事)
第11回全国フォーラムin宮城「みんなで支えよう多胎育児!〜もう多胎児の虐待死は起こさない」(新型コロナウィルス感染症の影響により、2021年度に延期)
- 日時: 2021年10月30日 10:00〜12:30
- 場所: オンライン配信 配信拠点:宮城大学
内容:
- 行政説明「児童福祉法の改正に向けて」厚生労働省虐待防止対策推進室 胡内敦司氏
- 講演1「多胎児虐待死裁判から」弁護士 間宮静香氏
- 講演2「子育て世代包括ケアシステムにおける多胎支援」
岐阜県立看護大学 服部律子氏 - 報告 「みやぎ多胎ネットの現状と展望」
宮城大学/みやぎ多胎ネット塩野悦子氏
参加者: 220名
第12回全国フォーラムin大阪
- 日時: 2022年10月16日 10:00~12:30
- 場所: 大阪大学医学部保健学科第1講義室(吹田キャンパス)
内容:
- 行政説明 厚生労働省子ども家庭局 家庭福祉課 虐待防止対策推進室
室長補佐西浦啓子氏 - 実践報告1 高槻市子ども未来部子ども保健課副主幹山下典子氏
- 実践報告2 茨木市立子育て支援総合センター所長保健師 藤井紫津子氏・則光直子氏
- 実践報告3 豊中市ふたごさんあつまれ代表坂山光湖氏
- 講演「実践から学ぶ様々な立場での多胎支援」大阪大学大学院医学系研究科附属ツインリサーチセンター招聘教授/日本多胎支援協会理事/おおさか多胎ネット代表 落合世津子氏
参加者: 220名(会場55名 オンライン165名)
第13回全国フォーラムin香川
- 日時: 2023年 10月15日(日) 9時30分~12時30分 (受付9時~)
- 場所: 高松大学・短期大学 (香川県高松市春日町960) 多目的ホール及び オンライン
内容:
- 講演1 「こども施策の動向について」
千葉県流山市役所こども家庭部長(前内閣官房こども家庭庁設立準備室企画官)
竹中大剛 氏 - 講演2 「高松市の多胎支援の取り組み」
高松市健康づくり推進課母子保健係 難波木綿子 氏
当事者へのインタビュー (さぬきツインクラブ) - 講演3 専門職とピアサポーターの連携による多胎支援の必要性と効果
神戸女子大学教授/日本多胎支援協会理事 服部律子氏
参加者: 参加約200名 (会場80名 オンライン120名)
第14回全国フォーラム 「つなげよう!ひろげよう!ふたご育児支援の輪」
- 日時: 2024年 11月17日(日) 9時30分~12時30分 (受付9時~)
- 場所: 自治医科大学 看護学部 (栃木県下野市薬師寺3311-159)
内容:
- 講演1 「こども施策の動向と多胎家庭への⽀援」
こども家庭庁⽣育局⺟⼦保健課⽣殖補助医療係⻑ ⾅井麗氏 - 講演2 「多胎⽀援の必要性とピアサポートの効果」
⽇本多胎⽀援協会理事/医療創⽣⼤学看護学部特任教授 太⽥ひろみ
パネルディスカッション
- コーディネーター︓ ⽇本多胎⽀援協会理事/NPO法⼈ぎふ多胎ネット理事⻑ ⽷井川誠⼦
- パネリスト︓ 栃⽊市こども未来部こども家庭センター保健師 黒臼友子氏 ⽟⽥郁佳氏
NPO法⼈とちぎ多胎ネット 代表理事 南部裕⼦氏
⽇本多胎⽀援協会理事/医療創⽣⼤学看護学部特任教授 太⽥ひろみ
参加者: 120名 (会場参加)
※ 2025年2月~3月 アーカイブ配信
以上
過去の総会議案書
関連団体設立年表
- いしかわ多胎ネット設立(2005)
- ひょうご多胎ネット設立(2005)
- 多摩多胎ネット設立(2006)
- ぎふ多胎ネット設立(2006)
- おおさか多胎ネット設立(2009)
- みやぎ多胎ネット設立(2014)
- かごしま多胎ネット設立(2015)
- あきた多胎ネット設立(2016)
- しずおか多胎ネット設立(2017)
- さが多胎ネット設立(2019)
- あいち多胎ネット設立(2019)
- 関東多胎ネット(2021)