ふたご・みつごの妊娠・出産・子育てと子ども自身のために

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先日、「ぎふ多胎ネット」の20周年記念研修会が開催されました。私は20年以上にわたり、ぎふ多胎ネットの活動に関わらせていただいています。また、岐阜での活動以前から、大学教員として母性看護学の教育・研究に携わる中で、多胎支援に取り組んできました。
当時と比べると、多胎ネットが全国に広がり、当事者主体の支援を目指して地域の中で地道に活動が続けられている現在の状況には、目を見張るものがあります。これは、多くの支援者や研究者の方々とのつながり、そして当事者の皆さまの継続的な努力の成果にほかなりません。

私は専門職として、特に看護職、なかでも助産師として何ができるのかを、今もなお考え続けています。30年前とは社会環境が大きく変化した現在においても、常に「当事者のニーズ」に寄り添った支援や指導が求められます。かつて病棟で初めて出産後の双子のお母様と出会った際、私は多胎ならではの母親の思いに十分気づくことができませんでした。その経験から、多胎の妊産婦の現実をより深く理解したいと考え、支援活動を始めました。現在は、母親だけでなく父親を含めた家族への支援、さらに支援者への支援にも視野を広げ、現代社会の中で子育てを楽しめる環境づくりについて考えています。

日本多胎支援協会の理念である「多胎に優しい地域は、すべての人に優しい」という言葉のとおり、多胎支援を考えることは、子育て支援の基本的なあり方を見直し、構築していくことにつながります。多胎支援には専門的な知識が必要である一方、その基本的な考え方や方法は、すべての支援に通じるものです。そして、地域のネットワークが広がることで、より子育てしやすい社会の実現にもつながると考えます。
その意味で、多胎支援はユニバーサルなものであると言えるでしょう。これからの時代を生きる子どもたちのために、このネットワークがさらに役立っていくことを願っています。

日本多胎支援協会理事
岐阜県立看護大学名誉教授 神戸女子大学教授
服部律子